コンディション

志賀高原・石の湯(R292を熊の湯方面へ、木戸池の少し先を右に入る)のゲンジボタルを観察しに出かけませんか? 最盛期の 7月中旬~8月中旬には幻想的なホタルの舞いと降り注ぐような満天の星空が楽しめます。
 ゲンジボタルは日本にしか生息しない大型のホタルで、 幼虫時代を水中で過ごす世界的にみて大変珍しい生態をもつホタルです。 (ホタルの仲間は世界中に約2000種類いますが、幼虫時代を水の中で過ごすのはそのうちの 数種類だけなのです)
 現在ではすっかり志賀高原の夏の夜の風物詩となった石の湯のゲンジボタル。 石の湯の岩倉沢川は日本一標高の高いゲンジボタル発生の地として知られています。(標高約1650m)  川には岸辺から湧き出した温泉が入り込むため、水量を安定させると共に、幼虫のエサとなる カワニナを大量に発生させる為、標高の高い志賀高原でもホタルが観察できる要因となっています。
 平成2年2月にはそのいろいろな特性が認められ、志賀高原石の湯のゲンジボタルは長野県の天然記念物に指定されました。  水と緑ときれいな空気、そんな志賀高原の大自然の中、満点の星空の下、幻想的なホタルの光が観察できます。


日本一ずくめの石の湯ゲンジボタルの特徴は?
 ・発生地の標高が日本一。
 ・成虫の発生期間が日本一。
 ・幼虫の上陸期間も日本一。
 ・成虫の寿命が長い。
 ・明滅周期が長い。 
 

ゲンジボタルの豆知識

ホタルが光るワケ

ホタルの光りはホタルの言葉です。 交尾のためのアピールとして雄が雌に対して呼びかけているもので、未交尾のもののほうが良く光ります。 但し連続的には光ることが出来ないので1分光っては1分休むといった具合に光ります。

ホタルの光る仕組み

発光器の中で「ルシフェリン」という物質と「ルシフェラーゼ」という酵素、それにATP(アデノシンサンリンサン)酸素などの物質を合わせ 光をだしています。 この光はほとんど熱がでないので「冷光」と呼ばれています。

ホタルの一生

卵(一匹の雌は0.5mmぐらいの卵を約500個生みます) 卵は40~50日で孵化します。 孵化した幼虫は水中で生活しカワニナを食べ成長します。 翌年5~6月ごろ、暖かい雨の夜に上陸し土の中に潜りさなぎとなります。 さなぎの期間は40~50日です。 さなぎから 羽化したホタルは3日ぐらいで地上に出てきます。(雌は1.8cm、雄は1.4cm位で雄の方が小ぶりです。)  成虫は夜つゆを飲むだけで何も食べません。 光の言葉を交しカップルとなり交尾をします。交尾後、雄はすぐに死んでしまいます。 ホタルの成虫の寿命は10日~20日ぐらいです。

ゲンジボタル生息地マップ


県天然記念物、ゲンジボタル生息地

※最盛期には誘導整理の係員がお客様の誘導を行っております。駐車場所等係の指示に従って下さい。

ホタル見学時のマナー

自然観察の最も基本的なマナーとして、"他の生物の迷惑をかねない"ということがあります。 ここを訪れた人たちが見たいのは"ホタルの光っている様子"だけなのかもしれませんが、ホタルの生息している場所には他の生物も住んでいます。 そして、こうした様々な生物が一緒に生活することができて、はじめてその場所の自然が成り立っていくのです。 ホタルを見るために他の生物に迷惑をかけてしまうと、その自然が変わってしまい、ホタルにとっても住みづらい場所になってしまうのです。 ぜひ静かにゆったりとした心でホタルの光を楽しんで下さい。

川の中へ入ったり、川に近付きすぎないように!

図1のように、ホタルはその成長に過程で、川の流れと川岸の土手などを利用しています。 あまり川のそばへ近付いて、付近の草を倒したり、石を踏んだりすると、ホタルの卵や幼虫などを踏んでしまったり、流れの中へ落としてしまったりする可能性があります。 もちろん、石を投げ込んだりすることは、ホタルばかりでなく、川の中や、その付近に生息するあらゆる生物にとって、大変な迷惑行為です。 面白半分のいたずらが、そこに分布する動植物に大きな被害を引き起こしかねないことを知ってほしいと思います。

ホタルの会話の邪魔をしないで! 人工的な光を嫌います。

ホタルの光は言葉です。暗い中で、雄と雌が光を使って話しをしているのです。たとえば「フラッシュ発行」という光り方は、雄が雌に向かってアイ・ラブ・ユーと呼びかけている言葉になります。ですから、自分たちの話しができなくなってしまう人工的な光(外灯・車のライト・懐中電灯など)は、強く嫌います。


ホタルは静かに見よう

上に書いたように、ホタルは互いの光を確認しながら様々な交信をしています。 ただ気の向くままに飛躍しているわけではなく、飛びながら発する光にも多くの意味があるものと思われます。 従って、ホタルを見ている人がおもしろがって、ホタルを追い回してしまうと、そこで会話や情報交換が途絶えてしまいます。 ホタルは限られた時間帯しか活動できませんので、その活動を邪魔しないようにしたいものです。
 たくさんのホタルが飛び交う時期になると、道路を歩いていてもホタルが飛んで来て体や頭などに止まることがあります。 こうしたホタルは手でそっとたたくようにして、もう一方の手のひらに落として乗せ、そばのある植物の葉の上にのせてあげましょう。 捕まえて持ち帰ってもすぐに死んでしまいますし、他の場所で放すことにもいろいろな問題があります。 特に志賀高原では、岩倉沢付近以外ではゲンジボタルは生きていけませんからホタルのためにもなりません。 光り方などしばらく観察したら、仲間のいるその場所で生活できるように戻してやりましょう。


 

 


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